前回の記事を書いてみたら
北海道で過ごした日々の
様々な思い出が甦って参りました
冬に家族で出掛けた写真を見返すと
その中でひとつも
小さな私が笑っているものはない
今なら理由がはっきり解かる
寒かったからだ
知床は日本の最東端だから
一番最初に陽が昇るってんで
真夜中に
スノーモービルの後ろに乗っけられて
峠のほうへ初日の出を見に
連れて行かれたことがある
その年に限って
空が曇っててよく視えないという
残念なオチで
残ったのは
鼻水が凍った記憶だけだ
この時期って
全国的に学級閉鎖になりがちだと思うが
私は体が丈夫な子供ではなかったけれど
学級閉鎖のときは
何故かいつも元氣な側だった
まぁ実家は自営業なんで
基本的に
元日以外は店を開けていたし
学校が休みの間は
家で暇してるしかなかったんだけど
(学級閉鎖中は外出禁止だったしね)
だが謎に
冗談も通じないような私の父親が
小学校の学校閉鎖のタイミングに
なんと店を閉めてまで
「富良野までスキーしに行くぞ!」
突如提案し
父の友人のマイクロバスで
出掛けたことがあった
確か
5年生か6年生の頃だったと思う
実は私
小学校低学年のときに
スキーは挫折しておりました
峰浜ってところの
(宇登呂だったかも)
小さなスキー場のリフトが
座るやつじゃなくて
ワイヤーロープに金具を引っ掛けるタイプので…
☝こうゆうやつ
その山は
写真の場所より急勾配で
非力な私は
引っ張られる力に耐えきれず
立っていられず転んで
引きずられたことが
トラウマとなり
スキーが大嫌いだったのです
…何故行ったんだろ?w
富良野のスキー場は
一般的な座るリフトだったので
そこはひと安心でしたが
数年ぶりのスキーだし
私の技術なんて
直滑降と斜滑降と
それにプルークボーゲン
くらいなもんです
富良野のスキー場には
上級者コースってのがあって
それ、結構な傾斜角の
山のてっぺんのほうなんですけど
上級者コースに挑んだチャレンジャーは
まーみんな見事にすっ転びながら
滑り降りて来るんですね
でも、折角だから
私も上級者コースまで
登り詰めてみることになり
…何故行ったんだろ?www
それがですね
上級者コースへのリフトは
ゴンドラタイプではなく
1人掛けの小っさな椅子で
しかも
背もたれが無いんです
そんな無防備な状態のまま
高ーーい所まで連れて行かれて
あれは本当に
本当に怖かった 冷汗
現在の私は
ええじゃないかに
笑いながら何度も乗るような
クレイジーな奴ですけども
それで
今思えば
幼いときから
どうやら私
意地んなってやってみると
力を発揮するタイプのようで
自転車の補助輪外しのときと同様
(痛いのが嫌なので)
『絶対に転ばない』
そう心に誓って
いざ滑走
結果は見事
一度も転倒することなく
麓まで滑りきることに成功!
無我夢中で氣付きませんでしたが
弟は途中スキー板を流してしまい
父親に抱きかかえられながら
降りて来ました
弟はスキーも上手くて
バッジテストにも合格してたんですけどね
そう
確かあの日のスキー場では
安全地帯が流れていたっけ…
私にはとってはこれが
唯一達成感のある
冬の思い出話です。