さよならはいわない。

i will never say good-bye,my love

ガキの頃描いた永遠の夢は

小学生の頃の私は

割と真面目で成績優秀な児童でした

 

人口一万人程度の小さな町に

中学校は一校だけで

例外なくそこに進むこととなるのですが

 

これがまぁとんでもない

ヤンキー学校だったのです

 

中学って

妙なバランスの空間じゃないですか

 

ほぼ大人と云える高校生

その一つだけ年下の三年生と

 

まだまだ子供と云える

小学生より一つだけ年上の一年生が

 

同時に混在する場

 

この二年の差って

大きい氣がするのです

 

喧嘩になったところで

勝敗は目に見えてますよね

 

一年生から見た三年生は

特殊な存在だったように思えます

 

そんな三年生の中に

 

「四天王」と呼ばれるのような

特に怖ろしい先輩方が居たんです

 

短ランにボンタン(変形学生服)

リーゼントではなかったけど

脱色して逆毛を立ててて…

 

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髪型はこんな感じ

 

廊下ですれ違うときに

目も合わせられない程だった

 

シノブくんと

ユタカくんと

カナイくんと

オゥダカ

 

オゥダカは従弟の家の近くに住んでいて

 

小学生の頃

外で遊んでいるとよく絡まれました

 

そんな理由から

大嫌いだったので呼び捨てです 笑

 

まぁこの四人

見た目や素行もさることながら

 

あんなことやこんなこと

 

イケナイ遊びの類は

全部やってましたね

(あくまでも噂の範疇ですが)

 

確か四人とも

高校進学には至らなかった筈です

 

そんなガチの人種でした

 

まだギリギリ優等生だった私は

 

彼らが単なるロクデナシの

社会惡にしか見えなかったのですが

 

四天王が卒業間近に

学校の予餞会でライヴを行いました

 

ザ・モッズのコピーバンドでしたが

 

私はこのステージを目の当たりにしたとき

 

言葉では云い表わせぬほどの

とてつもなく大きな衝撃を受けました

 

云うなれば

ロックとのファーストコンタクトですが

 

あんなクズみたいな人たちが

 

こんなにも凄い

特殊技能を持って持っていたことに

ただただ驚いたのです

 

『これは不良にしか成し得ない技ではないのか?』

そう本氣で錯覚したくらいです

 

まだまだバンドブーム前夜で

「エレキ(ギター)は不良の音楽」

そんな御時世でしたしね

 

このときは

ロックの洗礼を受けたに留まり

 

モッズのファンになった訳でも

ユタカくんのベースに興味を持った訳でも

なかったですけど

 

小学生時代の6年間

無理矢理エレクトーン教室に通わされ

音楽に嫌気が差していた私にとって

 

新たに出逢ったバンドサウンドという

未知なる音楽を追求する道しるべとなる

 

まさに「転機」と呼べる出来事でした

 

それから新聞配達をして

ベースは手に入れたけど

 

ちょっとワルには

なりきれなかったね

 

不良じゃなくても

ロックは演れるよ。