さよならはいわない。

i will never say good-bye,my love

共に抱き 共に迷い 共に築き 共に願い

この記事を書くにあたり

 

新田恵利のジューンブライド

という歌の歌詞を探していたのですが

 

見つかりませんでした(´・ω・`)

 

もうすっかり

忘れていたけれど

 

先日6月某日は

15年目の

結婚記念日でした

 

勿論

 

私のではなく

弟のね

 

あれからもう

それほどの月日が流れたのか

 

今日はあの日のこと

ちょっと思い出して書いてみる

 

式の前日

 

確か、原宿あたりで

親族の食事会があった

 

いとこたちの姿はなかったが

 

遠く離れた北の大地より

はるばる上京して来た

 

親類一同が

一堂に会することとなった

 

当時付き合っていた恋人も

そこに同席する運びとなり

 

私は 

V系バンドマンのような

スーツの着こなし

 

彼女は

マリークヮントか何かの

ノースリーヴのワンピースできめていた

 

…ような氣がする

 

会の締めで

その場に集った全員で記念写真を撮った

 

彼女が写っている写真は

別れたその日に

すべて棄ててしまったけれど

 

この日の写真だけは

捨てないで取ってある

 

…ような氣がする

 

当時私が所属していたバンド

カブキロックス氏神一番

 

披露宴の舞台で

歌って貰う手筈になっていたのだが

 

あんたも出たらいい

 

式前夜の

母の唐突な一声で

 

当日この私も

一曲だけ興じることが決まる

 

翌日の結婚式は

確か、目白でだったと記憶しているが

 

ギターを担いで

会場入りした私に

 

受付係の女性は

 

余興の方ですか?

 

と声を掛ける

 

いいえ

親族です

 

私はそう

短く答えた

 

礼服に身を包んでこそいたが

 

うす紫色のサングラスと

派手な紫のマラボー(羽根)を装着し

 

私は即席ギタリストとして

(ベースだとヘンでしょ?はなわじゃあるまいし)

 

晴れのステージで O・ED・O を

 

この上なく

 

文字通り

全身全霊で演奏した

 

あとから

 

とにかくギターが上手いと

 

絶賛されまくったのだが

 

あれは

当て振りだよ

 

それでもこの日は

 

優れたライヴ・パフォーマンスが出来たと

珍しくそう思えた

 

激しく動き過ぎて

元の席に着く瞬間

 

抱えていたギターから

ストラップが

ピンごと抜け落ちたしね

 

自らに課した大役を

無事に果たせた帰り際

 

先の受付嬢と

廊下で再び顔を合わせた

 

すると

 

数時間前とは

明らかに対応が違っていた

 

お兄さんだったのですね!

凄いです!!

 

ベルボトムのデニムと

花柄のシャツに着替えていた私は

 

ビールで赤らんだ顔を隠すため

再びサングラスを掛けた

 

二次会は

 

親族宿泊先の

初台にて行われる

 

その予定だった

 

しかしながら

式が大幅に押してしまったため

 

移動はしたものの

誰もが疲弊しきった状態

 

最早部屋から

誰も出て来られない

 

父はやむなく中止を決め

結局催されることはなかった

 

この日の最後に

母のもとへと立ち寄ると

 

相部屋だった親戚のおばちゃんが

 

あんたも早く…(以下略)

 

お決まりの台詞とともに

お小遣いをくれた

 

ご祝儀代が

少し還って来た

 

既に終電は出ていたし

家はそこから2駅の笹塚だったので

 

タクシーは使わず

歩いて帰ることにした

 

途中

深夜営業の酒屋さんに寄り

クラシックラガーを一本だけ買う

 

時々私の

髪の毛の色を褒めてくれたりする

女性店員さん(おそらく店長夫人)に

 

この日の出で立ちをみてとられ

 

お疲れさま!

 

たった一言だけ

労いの言葉を戴く

 

右手には

ギターケースとガーメントバッグ

 

左手には

少しづつぬるくなってゆく

500㍉㍑入りの缶ビール

 

それらを携え

 

私は残りの帰路へと

ゆっくり歩を進めた

 

f:id:nozomyu:20200605000754j:image

 

一生に一度しかない

兄弟の結婚披露宴にて。